2019/05/19

TouchSpot社の「インタラクティブ動画広告」が凄いらしいので深掘ってきた!

AppLovin 時代の同僚の萬野 (通称まんでぃ) と共同でエンジェル投資した、「インタラクティブ広告」を手がけるタッチスポット社

大手クライアントからの利用実績ができ、明らかにパフォーマンスが向上した事例も出てきたということを聞いて、あらためてプロダクトの中身や何で成果が上がるのかを聞いてきました!

(「水嶋」「金子」がタッチスポット の共同代表、「ぼく」「萬野」が投資した側です。)



ぼく:なんか凄い事例が出たらしいやん。

水嶋:多分けっこう凄いと思うんですけど、アプリ広告の数字にあまり明るくないので分からないんですよ。

代表取締役 水嶋氏。顔も濃いけど壁紙も濃い

ぼく:見てみようか。どの案件で、どんな効果が出たん?

水嶋:アプリはゴニョゴニョ(※)で、インストール済ユーザーを呼び戻す広告をやったんですが。

(※クライアントから許可が下りなかったため名前は出せませんが、累計数千万ダウンロード、売上ランキングも数年間ずっとトップクラスの、誰もが知ってるスマホゲームです)

萬野:リエンゲージメント広告ってやつね。

水嶋:ある動画媒体に配信したところ、それまでクリック率が 1% 未満だったのが 10% 以上になりました。


ぼく:えー...(信じてない顔)

水嶋:ただ、ぼくらの場合はインタラクティブ動画なので、動画の途中で選択肢がタップされたものもクリックとしてカウントしています。全部のクリックがアプリストアに誘導したわけではないです。

ぼく:ふむ...そもそも、インタラクティブ動画ってなんなん?

金子:え、それ分かってないのに僕らに投資したんですか?

ぼく:投資したときは分かってた気がしてたんやけどな。

インタラクティブ動画とは


金子:説明としてはそのまんま、インタラクティブな動画のことなのですが、もっと分かりやすく言うと「触れる動画」ですね。

ぼく:プレイアブル広告みたいなもの?

金子:近いですが、コンテンツの中身としてはああいうゲームのようなものではなく、ベースは動画で、ユーザーは途中でタップすることで途中でストーリーを分岐させられる、というかんじです。

ぼく:動画の途中で選択肢が出てきて、続きは選んだほうの動画が再生される、みたいなカンジか。

金子:そうです。それが 1 つの動画の中で完結します。

代表取締役 金子氏。果たして共同代表制は上手くいくのか?

萬野:普通の動画とはどう違うの?インタラクティブにする意味というか。

水嶋:「深い理解を促進できる」ってのが一番の違いですね。

萬野:動画よりも?

水嶋:そうです。普通の動画って、2 つの問題があると思っていて。1 つ目は「誰が見ても同じ」であるということ、もう 1 つは「必ず受動的になる」ってことです。

萬野:あんまり問題として考えたことなかった。詳しく教えて欲しい。

水嶋:まず「誰が見ても同じ」って点なのですが、同じプロダクトやサービスでも人によって興味を持つポイント、知りたいと思うポイントって違うじゃないですか。

萬野:違うね。だから人間が説明するときは、相手によって話す内容変えるよね。

水嶋:でも普通の動画って、相手によって流すコンテンツを変えることが出来ないんですよ。なので、誰にでも関係しそうな表層的な内容にするか、とりあえずキャッチーで目を引くクリエイティブにして、詳細は遷移先のランディングページで説明するとかしないといけないです。

萬野:確かに、動画見るだけで「わかった!」とか「欲しい!」ってなることって滅多にないな。

水嶋:インタラクティブ動画だと、途中でユーザーに選択肢を与えることが出来るので、例えば機能に興味がある人には機能について、価格に興味がある人には価格について、深く伝えることが出来るんですね。

ぼく:なるほど。逆に興味ないよぅ、って内容については観ないこともできると。

水嶋:(スルー) そうです。なのでインタラクティブを経由させることで、通常動画だとランディングページで長々と追加で情報を伝えないといけないところをスキップできて、ユーザーは高い熱量を維持したまま即購入・予約等のアクションを起こしてくれるんです。

ぼく:(涙目) なるほど。動画でアテンションひくとこだけじゃなくて、それまで LP がやっていた理解や購買意欲の促進を、動画の中でもうやっちゃうってことね。

金子:あともう 1 つあって、普通の動画と比べるとかなり詳細なデータがとれます。

代表取締役が2人並ぶとこんな感じになります

ぼく:え、動画の中でタップされたってデータがとれるの?

金子:そうなんです。タップポイントやシーン遷移ごとのデータを詳細に知ることができます。

ぼく:それは良いねぇ。プラットフォームにもよるけど、普通はどれぐらいの人が何秒見たか、ぐらいまでしか見れないもんね。

金子:そうなんですよ。

ぼく:けっこう使ってくれるところは増えてきてるの?

水嶋:そうですね、徐々にですが色んな業界で使っていただけるようになってきました。比較的堅めの業界だと、不動産系 (Plug and Play・東急不動産 https://touchspot.jp/player/10_tokyu__touchspot/ )、ドローン物件紹介動画 (https://touchspot.jp/player/inspire/ ) など。

金子:ゲームだと龍が如く & 鷹の爪 (SEGA & DLE https://touchspot.jp/player/takanotsume/ )、疑似体験系だと擬似体験ホストクラブ (エアグループ https://touchspot.jp/player/air_group/ ) とか、恋愛偏差値診断 (https://touchspot.jp/movie_lp/ ) とか。
 
「龍が如く」と「鷹の爪」ってコラボしてもいいやつ?

ぼく:エンタメ系だけじゃなくて、けっこうお堅そうなところともやってるのね。どれも広告効果としては良かったの?

水嶋:全てのお客様からインタラクティブ動画以外でのパフォーマンスを共有いただけているわけではないのですが、総じてクリック率やコンバージョン率は高くなり、結果として獲得や配信ボリュームを落とさずに、獲得単価は下がっていると喜んでいただいています。

ゲームのリエンゲージメント案件で凄い効果が出た事例


ぼく:っていうか忘れてたけど、例のゲームのリエンゲージメント案件でクリック率がすごい改善したってやつ、もっと詳細教えてよ。

金子:わかりました。そのゲームは数年間ずっと売上トップクラスを維持し続けている、大手企業のゲームアプリなんですけど。

ぼく:ふむふむ。

金子:過去からの累計だとすでにユーザー数は相当多くて、わりと取りきっちゃった状態に近いので、マーケティング予算の多くを新規獲得ではなくてリエンゲージメントに割いているんですね。
 
金子氏よく見たらマンガで王子がしてそうな髪型やな

ぼく:わかるわかる。

金子:で、新しいキャラとかが出たり、既存キャラが強化されたりすると、ダウンロード済みのユーザーにアピールしたいじゃないですか。

ぼく:したいしたい。

金子:でもどのキャラがユーザーそれぞれの興味を惹くかって、人によって違うじゃないですか。

ぼく:違うねえ。

金子:なので、最初に短いイントロ動画を流して、途中で「興味あるキャラのほうをタップしてね」っていうのを入れたんですね。

ぼく:ほう?

金子:そしたら、タップしたほうのキャラの紹介動画が流れて、タップしなかったほうのキャラの動画は流れません。

水嶋:ユーザー的には興味ないコンテンツ見せられなくて嬉しいじゃないですか。

ぼく:うむうむ。

金子:で、肝心の広告効果も、アプリストアに遷移しないものも含めてですけどクリック率が 10% 超え、ストア遷移後のコンバージョン率 (CVR) も 20% 以上改善して、CPA (起動単価) がだいたい 4 分の 3 ぐらいになったんです。

(参照元: 【健康デマに騙されないコツ】図やグラフは鵜呑みにしない!)

ぼく:おー、クリエイティブの改善でそんなに良くなるのは凄いね!

萬野:でも効率良くするときにありがちだけど、獲得ボリュームが下がったりとかは無いの?

金子:それが無いんですよ。配信先としては通常動画広告を配信しているネットワークに出しているというのと、CVR だけでなく CTR も上がっているので。

萬野:CPM 下がらないから、きちんとボリューム確保できるってことね。

タッチスポット ならではの強み


ぼく:最近プレイアブル広告の話題がよく出るんやけど、1 本作るのにかかるコストがどうしてもバナーや動画と比べると高いよねって話になっちゃうのよね。タッチスポットではそのへんどうなん?

水嶋:TouchSpot では、一般的なプレイアブル広告と比べるとコストは低くおさまっていると思います。というのも、インタラクティブになる部分は一部だけで、それ以外は一般的な動画を流しているからです。

おっぱいタッチしようとしているわけではないです

ぼく:動画素材さえあったら、スクラッチで開発しないといけない部分はほんの少しってことね。

水嶋:そうですね。前述のゲームのお客様からは、今では月に数本の製作依頼をいただくようになっています。

萬野:話聞いてると、技術的にそこまで難しいことをやっているわけでもなければ、配信面も独自のものがあるわけでもなく。どうやって勝つの?というか、広告主から見たときにタッチスポット にお願いしようってなる理由は何なんだろう?

金子:一番大きいのはやはり、能動的にアクションさせるための企画を作れるかどうか、というところだと思います。

萬野:そこってそんなに違い出る部分なの?

金子:インタラクティブ動画だから触ってみたい、とはならないんですよね。一般的なユーザーは、広告に無関心。なので、特に最初の入りの部分で、いかにユーザーに触ってみようと思わせられるかどうかは、大きな違いになりますね。

ぼく:そうなんや。

金子:たとえば、とある不動産会社がクライアントだった案件では、クライアントのゴールとしては IoT (Internet of Things = インターネットに接続されたモノ) を駆使したモデルルームに多くの方に来場して欲しいというのがゴールでした。

ぼく:でも普通に動画流すだけじゃそんなに興味はひかれない。

金子:なので僕たちはそれを「謎解き」で表現しました。動画の中でキーワードを集めさせて、それを持ってモデルルームに行くと景品がもらえる、という形にしたんですね。

萬野:面白い。全員ではないにしても何人かは、つい「やってみよっかな」ってなるし、そこで何か当たったら「行ってみよっかな」ってなりそう。全員当たる、じゃなくて、クリアしたあなたにだけ当たるよ、ってのが良いね。

金子:はい。そういった「よりユーザーが広告とインタラクションしてくれる表現」は、ノウハウとして蓄積していくものだと考えています。もちろん企画力も組織として身につけて、新しい表現を継続的に追求しないといけないですが。

萬野:なるほど、確かに。表現だけだとパクられる可能性あるけど、新しい表現を作る力は簡単にはパクれないもんねえ。

水嶋:細かいところだと例えば、より「触れる」と気づいてもらえるデザインのボタンにするか、などもあったりします。

インタラクティブ動画が向いている広告主


萬野:クライアントとしてはどういった業種を想定してるん?

金子:先に事例を挙げた通り、すでに業種としてはかなり幅広く使っていただいており、特に「この業種が向いてる・向いてない」ってのは無いと思っています。

水嶋:むしろクライアントの課題感に共通点が多いですね。

萬野:ほう、どんな?

水嶋:まずはブランド認知に止まらず、ユーザーにアクションを起こさせたいという点。売りたい、採用したい、来させたい、学習させたい、みたいな。

させたそうな顔

ぼく:ふむふむ。いわゆる純粋なブランド広告主以外は、みんな何かしらそういう欲はありそう。

水嶋:その上で、そのアクションに至るまでに必要な学習プロセスがより長い、ハードルや難易度がより高い、といったところからの引き合いが強いです。

ぼく:おーなるほどね。自分が知らないところや興味あるところを選ぶから、ただの動画よりもより没頭して、かつ効率的に学べると。

水嶋:その通りです。理解を促進して、アクションを起こしやすくする、というのが大きな特徴なので。

ぼく:面白い。インタラクティブ動画ってのは、起業した当初からやってるの?

金子:ぼくは学生起業してるんですが、実は元々はライブコマースをやっていたんですよ。

萬野:また競争激しそうなところにいったね、学生で。

金子:そうですね(笑)。それをやる中で、ユーザーの動きとして、動画を見ながら、商品詳細を知るために動画内をタップするって行動をかなりとっていたんですね。

ぼく:え、そうなんや...世代の違いなんかな。その感覚わからへん。

金子:で、ライブコマースからは撤退したのですが、動画を見てる時に「詳細を知りたい」ってニーズが高いんじゃないかと思って、その部分だけを toB に転用したのが今の事業です。

ぼく:なるほどね、ちゃんと当時の経験や学びを次に活かしてるってのは、イカしてるね。

金子:(二度目のスルー)

最後にちょっと営業させてください


水嶋:そんなかんじで色んなクライアントから好評いただいて自信がついてきたので、使ってみたいという方からのご連絡をお待ちしています!

金子:ホームページ (https://touchspot.jp/contact) に電話番号と申し込みフォームをご用意しているので、そちらからお気軽にお問い合わせ下さい。

いっぱい問い合わせくるとええなぁ...

ぼく:坂本の知り合いだったら、Facebook や Twitter とかで連絡もらえたらお繋ぎします〜


Q

2019/05/01

THE TEAM 5つの法則 (著 : 麻野耕司) さくっと感想

ICC で毎回登壇、大人気のスピーカーでもある、リンクアンドモチベーション社取締役・「モチベーションクラウド」事業責任者の麻野さんの本です。

遅ればせながらようやく読みました。超ざっくりですが感想書きます。


Amazon → THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)
楽天ブックス → THE TEAM 5つの法則 [ 麻野耕司 ]

読もうと思った理由 :

  • これから Smartly は日本でもメンバーを増やしていく
  • APAC やグローバルレベルでもリーダーシップチームの一員としてより貢献したい
  • 全社的に拡大フェーズなので、よりマネジメントやチームワークが大事になる
  • これまでチームビルディング・リード・マネジメントについて体系的に学んだことがない

(先日リクルートマネジメントソリューションズさんに「はじめてのマネジメント」研修 (RTB House 高橋さんの記事) を開催してもらったのと同じ問題意識)

以下感想 :


装丁がカッコよい!

とても教科書的というか、網羅的に書かれています。
メモきちんととりながら読まないと、覚えていられないです...(覚えられませんでした)

法則の名前の頭文字を ABCDE にするなど工夫はされているのですが、、、ましてや各章に書かれているフレームワークなどはとても記憶できず。

これからビジネス書読むときは、ちゃんと集中して読む時間とって、メモとか取りながらのほうが良いかもなぁ...そっちのほうが有効活用できそう。

///

とりあえず一読しただけで、
  • 一般的に「これが良い」とされているものは先入観でしかない
  • 与えられた条件によって適した打ち手が違う
ということが分かった、というのは収穫でした。

例えば意思決定 (Decision) の手段としてある「独裁」「多数決」「合議」。
独裁は絶対悪!ではなく、
  • 意思決定のスピードが早い
  • 皆が選ぶのをためらうような選択肢も (覚悟があれば) 選ぶことが出来る
といったメリットがある。
(当然デメリットもある)

また、それぞれの手段を実施する際に気をつけないといけないこともある。
(「独裁」でいく場合、自分に批判的な意見も出るような仕組みを作る、実行者への理解浸透をよりキチンとやらないといけない、等)

前提条件によって、向き不向き・メリットデメリットがある中から、より適した手段を選択すべきである。
意思決定だけでなく、目標設定 (Aim)、採用 (Boarding) 等、それぞれのプロセスで。

手段にパターンがあることを認識して、引き出しとして持っておくのが良さげ (チームマネジメントに幅が出る) だなぁと思いました。
言うは易し!

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別章立てで「落とし穴」がいくつか紹介されていたが、各章の冒頭にも、それぞれの「法則」を上手く運用出来なかった際に起こる事例 (なるべく具体的な、実際に起こっていても不思議ではないような)、ホラーストーリーを書いておいてもらえると、「何のためにコレを読んでるのか」を常に意識できて良かったかも。

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この本は誰が読むのが良いんだろうなぁ。
(人に薦める前提で)

若手社員だと、チームをリードするようになるまでちょっと遠いので、早すぎる感じ。
中堅社員で、これからチームをリードするようになるとか、リードし始めたんだけどまだスタイルを変える余地がある、みたいな立場の人が読むと一番スッと入るかも。
ベテラン経営者になると、むしろ自分が読むよりは、ミドルマネジメント層全員に読ませる、とかしたほうが効果ありそう。

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来年また読み直すと違った感想を持つのかもしれないな。

購入はこちらから

興味持った方は下記アフィリエイトリンクからどうぞ!!(語気強め)

Amazon → THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)
楽天ブックス → THE TEAM 5つの法則 [ 麻野耕司 ]

Q

【メモ公開】Pinterestをビジネスに活用する勉強会 #あなたのビジネスにピンタレスト

Pinterest (ピンタレスト) の勉強会に参加してきたので内容のメモを公開します!


【なんで参加したの?】

  1. 実は Smartly.io は Pinterest の公式マーケティングパートナーで、Pinterest 広告の運用をサポートするツールを提供している。がしかし、日本では Pinterest の広告自体がローンチされていない!
    • → Pinterest について啓蒙して、盛り上げて、早くローンチしてもらう一助になりたい。あと、今のうちから勉強して詳しくなっておきたい。
  2. Pinterest が上場も果たした (記事) ということで、これから海外はもちろん日本でも盛り上がるんじゃないかという期待がある。
    • → 詳しくなっておけばちょっと先を歩ける!
  3. 投資先の会社でいくつか Pinterest と相性が良さそうなところがある。
    • → 活用できそうな tips があれば持ち帰りたい。

以下メモです。

Pinterestとは

→ "アイデアを画像検索するビジュアルディスカバリーエンジン"

Pinterest の Mission

→ 自分らしく生きるためのインスピレーションを届ける

Pinterest 関連の統計情報

  • MAU 2.5 億人 (記事)
  • 半数が米国外
  • 約 1,750 億個の pin がユーザーの興味・関心に応じて表示されている
  • ユーザーは気になったものを自分の board に振り分けて保存する

人気のカテゴリと事例


ビジネスとして Pinterest を使う理由

  • サイトへの導線の確保
    • ユーザーが行動"前"に使うのが Pinterest = 未来・自分のためのツール
    • 行動"中"は Twitter や Snap で発信
    • Facebook, Instagram は行動"後"の発信
  • ショッピングの情報収拾 60% が Pinterest
    • 検索エンジンが 48%で 2 位
  • コマースサイトの流入元としては Facebook よりも 33% 多い
  • 「購入ボタンがあったら使ってみたい」SNS は Pinterest が 1 位

具体的な運用について

  • Pin ボタンをサイトに埋め込むことで、ユーザーが pin を勝手に生成してくれる
    • Twitter, Facebook のシェアボタンを設置するのと同じ感じ
      • オレンジページは SNS 流入の 70% が Pinterest
      • United Arrows では 15%
      • Buzzfeed の 2 番目の参照元
        • ライフサイクルが長い (過去の記事へのトラフィックにも結びついている) という特徴がある
      • Springlane では 50% 以上のオンライン売上が Pinterest 経由
  • まずは全てのコンテンツを pin にしよう
    • ユーザーにやってもらうのに任せるだけでなく、自分で pin するのももちろん OK
  • 自分が持っている Twitter, Instagram の投稿にリンクする pin も作れる

Pinterest 最適化の tips

  1. ビジネスアカウントを作成
    • ウェブサイト認証 (公式バッヂがつく)
    • Instagram, YouTubeとのアカウント連携も可能
    • アクティビティタブが観られるようになる (ピンを見ることができる)
    • 月間閲覧者数が見れる
      • フォロワー数よりもこちらが重要
      • フォロワー数と閲覧者数は必ずしも比例しない
  2. 保存 (pin) ボタンをサイトに設置
  3. リッチピンの使用
    • サイトに飛ぶ前に何なのかわかるので CTR が上がる
    • 種類
      • プロダクトピン (EC 向け。商品名、在庫情報、価格が自動的に pin に表示される)
      • Article ピン (ニュースなど記事サイト向け。記事タイトルが出てくる)
      • レシピピン (レシピサイト向け。料理にかかる時間、材料などが pin 上に出てくる)
  4. ピン・ボードの定期的な作成
    • 一気にやるよりは少しずつ作る
      • "アクティブなアカウント" として機械に認識される
    • 高画質・縦長の画像が効果的
      • アスペクト比 2:3, 1000x1500px が理想
      • モバイルユーザーが多いため
    • 抽象的な画像よりは、内容がわかりやすく、商品や使い方が鮮明に伝わる画像を選ぶ
      • タイトルや説明文を入れる (最重要情報を最初に記入する)
      • LP の最適化 (画像と関連した商品のリンクをつける)
    • ブラウザ拡張機能もあるよ (保存ボタン入れなくてもできる)
  5. プロフィールをシェア
    • 自社サイト内に Pinterest プロフィールへのリンクボタンを載せておく
  6. アナリティクスの活用
    • ピンごとのデータ
      • スマホからも見れる
      • 期間を選択、画像と URL に基づく統計データ
      • Imp, click 等の統計データと、どんなボードに保存されているか
        • 例えば「コート」じゃなくて「赤い服」ボードに意外と保存されてる!みたいなインサイトが分かる
        • 調理器具 EC の pin が保存されてるのは「レシピ」ボードが多い、とか
        • それらのインサイトを、自分が pin するときにどのボードに行うかを決めるときの参考にする → re-pin されやすくする
    • アカウントごとのデータ
      • PC からしか見れない
      • プロフィール、アプローチするユーザー、ウェブサイトでのアクティビティなど
      • トップピン、表示回数の最も多いピンが含まれてるボード、なども把握できる
  7. その他の Tips
    • 説明文を工夫する
      • このピンは何なのか、クリックするとどういう情報が得られるのか、がわかりやすい文章を書く
      • キーワードを含める (検索対策)
    • ボードを工夫する。名前とカテゴリが重要
      • 検索にも影響する
      • ユーザーが新しいピンに出会うのはホーム、続いて検索経由
      • ハッシュタグ経由は比較的少ない
    • ユーザーの気持ちになって
      • 何かをプランするときに使うユーザー (ピナー) が多い
      • 大きな行事 (ハロウィン、クリスマス、等) の 45 日前から検索が増えてくる
    • コンスタントにピン作成 (週1ぐらい)
      • 数も大事


記事投稿に対応して pin を自動で行うツールはあるのか?
  • API 使った自動 pin はある (詳細)
  • WPのプラグイン、とかはあるはず
  • Bulk upload/edit (一気にアップロード・編集を可能にするツール) はまだ検討中

今後も事例や tips を公式 blog にアップされるそうなので、気になる方は過去記事含めて要チェックやで!

Q