出典: Affiliate Signal |
本日 (2017/12/21) 朝から『Criteo(クリテオ)サービス終了?クリテオジャパンは完全否定!』という記事が、界隈で buzz っていました。
経緯としては、Criteo 社からパブリッシャー (サイトに Criteo の広告を掲載してマネタイズしている媒体) に対して『「Criteoサービス」終了』のメールが届いたことが話の発端となりました。
その後、Criteo Japan が Facebook ページで『"Criteo がサービスを終了する" というのは誤報ですよ』って通知を行なったことで、混乱に拍車がかかった (と、思う)。
出典: Affiliate Signal |
ITmedia でも『「クリテオがサービス終了」は誤報』って記事が出ましたね。
で、その筋の方から話を聞いたところ、これ実はどちらも間違ってないんですよね。
まとめると、
- "Criteo サービス" は終了になります。
- "Criteo" 全体としては "サービス終了" しません。
分かりにくい最大の原因が、実は Criteo には "Criteo サービス" という名前のプロダクトというかサービスがあるんです。
(ってことを僕も話を聞いて初めて知りました)
Criteo はいわゆる「アドネットワーク」と「DSP」を両方やっていて、サイト運営者 (パブリッシャ) は Criteo の「アドネットワーク」を掲載することでサイトを収益化することが出来るわけです。
Google AdSense とか Amazon アフィリエイトとかと同列のやつです。
で、大手外資系企業にはよくあるやり方なのですが、Criteo もパブリッシャを "大手" と "中小" (個人ブログなど) のチャネルに明確に分けているそうです。(事実)
大手にはべったりねっちょり担当営業がついて、中小は比較的スケーラブルなやり方で、収益を伸ばす活動をしています。(多分)
そのうち、後者の中小パブリッシャ向けサービスの名称が規約上「Criteo サービス」だったのです。
(英語では "Criteo’s Publisher Marketplace Service")
なので『「Criteo サービス」を終了する』というのは、厳密には正しい表現なのです。
終了の理由は、その筋の方いわく「1 ヶ月数千円、数万円の支払いのアカウントはケアが大変 (意訳すると "費用/手間対効果が悪い")」というもので、以前からその議論はあったそうです。
元々売上全体に占めるシェアは小さかったのに加え、直接配信を止めたところで Google AdExchange など RTB 経由でその媒体へは広告配信できるため、Criteo への売上インパクトはほぼ無視できるレベルとのこと。
(まぁそうでしょうね)
その筋の方のコメントを引用すると
- そもそもタイミング悪い (ITP の件があったばかりなので)
- 名称が元々まぎらわしかった
- 告知文での言い回しなどが工夫出来ていない
- 社内連携が十分出来ていない
- マーケが後手
他山の石とせず、マーケ・広報担当者および経営者としては、反面教師として学びとしたいですね。
Q
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