昨日 2015 年 4 月 24 日 (金) を最終出社日として、約 3 年半勤めた Google を退職した。
在職中、直接的または間接的に関わった全ての、Google でのチームメンバー、お客様、パートナー、そして家族に、心から感謝を表したい。
退職の理由は複合的なものだが、そこにネガティブなものは一切ない。
マジで滅茶苦茶多くのことを学ばせてもらった。
特に最後の 2 年間、AdMob という急成長プロダクトを日本で任せてもらえたのは、自分の人生の方向性に大きな影響のある出来事だった。
毎年、倍々に近い成長
スーパー・エキサイティング。(具体的な数字は出せないけど)プロダクトのことを愛する、小さくて若くて素早いチーム
自分たちのことを冗談で "AdMob Japan inc.," と呼ぶぐらい、中長期で伸ばすために必要なことを全員が何でもやる、スタートアップみたいなチームだった。まったく気を遣わずにいられる、何時間話しても飽きない仲間と仕事ができて、幸せだった。
世界中にいる、超優秀で信頼できる仲間たち
みんな市場やプロダクトのことを誰よりも知っていて、真剣で、言語や文化が全く違っても同じ課題や悩みを共有していた。彼らとの繋がりは、一生の財産になりそうだ。
あと何気に重要、英会話力も Google にきてからメッチャ伸びた。
凄く関係が良かった、本社の超優秀な開発チーム
Mountain View のプロダクトマネージャやエンジニアたちも時々日本に来て、よく話を聞いてくれ、困ったことがあったらサポートしてくれた。誇らしいことに、新しいプロダクトが出る際は、世界初の事例が日本や韓国から出るというのも、AdMob においては頻繁にあった。 (こういうグローバルな大きい組織では珍しいことなんじゃないかと思う)
協力的な他部署との密な連携
アプリは収益化だけが全てじゃないので、広告宣伝やクラウド基盤、さらには OS やアプリマーケットなんかも含めて、最適なサービスをお客様に提供できると最高。必ずしも全ての国・地域でそれが出来ているわけではなかったようだが、少なくとも日本では、アプリに関わるほとんど全て部門の人と協力し合って多くのことを実現してきた。
お客様 = ビジネスを伸ばし、世界で勝つ方法を一緒に考え実行した、戦友
AdMob のお客様は全てアプリデベロッパ (開発者) ということで、やり取りのほとんどがスタートアップ・(既存企業だとしても) 新規事業・個人開発者とのものだった。これがまた滅茶苦茶楽しかったし、勉強になったし、超刺激になった。
お客様というより、どうやったらビジネスを伸ばせるか、世界で勝てるかを一緒に考え実行する、戦友のようになれた人も多い (とぼくの側は少なくとも思ってる) 。
Twitter でぼくのことを「AdMob おじさん」を呼んで仲良くしてくれるヌルいおまいらも含めてな。笑
競合他社のライバルたち
成熟した市場でのパイの奪い合いではなく、市場自体がすごいスピードで伸びていたので、競合とされる会社とも仲良くさせていただいた。「アド部」に代表される勉強会を共同で開催したり、プロダクト面で連携したり。
サッカーでも強豪チームのエース同士がプライベートでは仲良くしてたりするが、それに近いような良い関係を業界のトップランナーと作れたんじゃないかと思っている。
家族を優先させてくれた会社とチーム
第 1 子が生まれた直後に Google に入り、在籍中に第 2 子も生まれ、1 ヶ月育休とらせてもらったり毎日ほぼ定時に帰らせてもらったりと、家族との時間と仕事のバランスも理想的にコントロールすることができた。これを許容してくれた会社とチームには本当に感謝してもしきれない。
これらの全てが最初から揃っていたわけでは無いけど、自分たちが「正しい」と思うことを周りに伝えると、超デキる人が惜しみなく協力してくれて、結果として数多くの大小の innovation を実現することができた。
これより恵まれた環境で仕事が出来ることが今後はたしてあるのだろうか...と本気で思うわ。
ただ、その環境に甘えて抜けられなくなってしまうのも怖いなぁと思っていたところで、たまたまエキサイティングなチャレンジが目の前に転がってきた。
なので、ほとんど直感的にそっちに飛び込んでみることにした。
考えてしまうと、今のままでいいや...という結論になってしまいそうなので。
というわけで、ほとんど Google と AdMob のノロケみたいになってしまったが、どれだけ書いても書ききれないので、このへんで打ち切りにする。
たつおの本当の戦いはこれからだ!
ご愛読ありがとうございました!
次回作にご期待ください!
Q
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