2015/01/26

ここ2-3日で考えたことをランダムにメモしておく

2日前の土曜日から出張で Mountain View に来ている。
着いた当日に Stanford で研究している中高大の同級生とディナー、日曜日は初めてちゃんと San Francisco を観光した。

主に友人/同僚との会話、今読んでる本『未来のイノベーターはどう育つのか by トニー・ワグナー』、などからのインプットをもとに最近考えたことをランダムにメモしておく。
自分の中でもまだ消化出来てないのに、どうして blog に整然と書くことが出来ようか (いや出来ない) 。
頭のなかがミキサされた状態なので、あとから言ってること変わるかも。

あと、これとは全然違った意見があることは承知の上で書いてるので、攻撃的反論はご遠慮ください。打たれ弱いので...
(建設的ディスカッションは歓迎)



東京の生活環境すげー良い


家賃が安いよね、他の国の大都市と比べると。
比較対象は、ぼくが (もしするとしたら) 転勤する可能性が比較的高い、アメリカの Bay Area とシンガポール。

その他の生活コストも安い、より正確には、そこそこのクオリティを維持したまま低く抑えるオプションがある。
すき屋とか、そのへんの定食屋とか、弁当とか、$5 も出せば温かくてそれなりに栄養あるもの食べれるやん。
アメリカだと $5 だとなんだろう、ハンバーガかタコスぐらいしかないのでは? (含偏見)

シンガポールは違うかもだけど、保育費用も安いなと思う。
ベビーシッター 1 ヶ月フルで雇うと $2,000 とか? かかるって... (子ども 1 人あたり)
東京だと、そこらの保育園だったらその半分ぐらいとかじゃないかしら。

コンビニや 24h 営業のファミレスとかそこらじゅうにあるし。
公共交通機関で移動できるし。
大気や街も清潔だし。
大衆娯楽も多いし。
ご飯美味しいしバラエティ豊富だし。

あとやっぱ日本人の仕事のクオリティって何につけても高い気がするわ。

高校ぐらいまでの教育水準も悪くない


どういう学校に行くかにもよるんだろうけど、少なくともカリキュラム的には悪くないんじゃないかって気がしてる。
自分の経験的には、英語 (listening & speaking) ぐらいが課題じゃないかな...と思う。

受験偏重って意見があるし、ぼく自身もそうだと思ってたのだけど、 『未来のイノベーターはどう育つのか by トニー・ワグナー』に書いてあることを信じると、アメリカの一般的な学校も割とそうっぽい。
「親も学校も、いい大学に入って、リスクの少ない安定した職業につくことを子どもに求める」みたいなことが書いてあって、日本かよ!って思った。

本人の自由を尊重、挑戦することを常に応援...みたいなイメージがあるのは、ごくごくトップ層や例外が情報として伝わってきやすいってことなのかな。

重要なのに足りてないなぁと思うのは、先述の英語 (listening & speaking) 、あと diversity に対する意識。
後述の理由により、この 2 つは今後必須になると考えている。

なので自分の子育てを考えると、現時点では、中学ぐらいで最低 1 年、出来れば 2-3 年を海外で過ごさせて、その後の選択を自分で出来るようにしてあげたいと思ってる。

グローバル化不可避、英語と diversity 教育が重要に


元いた会社がグローバル化だ英語化だって引き続き話題だが、長い目で見るとこれは非常に正しいと信じている。
マクロなトレンドとして、日本は少子高齢化にともない長期では必ず人口が減る = マーケットが縮小する。
(ベビーブームでも起こらない限り)

一方で、余力のある外資系企業は日本も無視せずきっちり参入してくる。
1 人あたりの消費力は依然として発展途上国より高いから。

日本に限らず、中国や韓国やその他の国を想像したら分かる通り、アジアってその国ごとにユニークすぎて、普通の欧米の人からすると「よく分からない」のだろう。
ユーザのことも、商慣習のことも。
なのでローカルの人を雇う。

日本から見た「外資系企業」は、当然グローバル相手にビジネスをしているので、一般的には日本だけを相手にするよりはスケールメリットが得られやすい。
例えば日本語で 100 万人のユーザを相手にメルマガを書くより、同じコンテンツを英語で書けば、同じ人件費で 1,000 万人に対してインパクトを出せる。

なので単純に同じことを従業員にさせても、より大きなインパクトが出るってことで、会社としてはより高い給料を出せる。
日米の大企業同士を比較して、いわゆる「雇われ」の人でも年数千万円のオーダーで給料が出るって、日本だとまぁ〜〜〜アリエナイよね。

なのでそういうグローバル企業が、地元企業より高い給与水準で、優秀な人 (のみ) を雇おうとする / 雇えるのはある種当然のこと。
日本の企業だって、現地企業より高い給与水準で、アジアとかの優秀な人材を雇ったりしてるしね。

って考えたとき、日本人としての選択としては、同じようにグローバルな市場で戦って勝つか、ローカルに特化するかになるんじゃないかと。

ローカルに特化するってのは、グローバル企業 (not only 外資) が参入してこないようなニッチ市場で勝者になるってこと。

グローバルで勝つってのは、自身のビジネスをグローバルで成功させる (他国の企業に勝つ) か、自分がグローバル企業に採用してもらえる能力を身につける (他国の人材に勝つ) か。
前者は企業として、後者は個人として。
もちろんこれらは mutually exclusive ではない...

ただいずれの選択肢にせよ、外国語 (現実的には英語) でコミュニケーションがとれることは必須になってくる。
文章でのコミュニケーションでもある程度はイケるのかもしれないが、自身の経験だけからは、やっぱ口頭でコミュニケーションとれたほうが仲良くなれる (必ずしもネイティブ並である必要はない) 。
そして結局コネで回ってる世界も少なくない以上、仲良くなれたほうが良いことは間違いな気がしている...

あとは、やっぱ日本人が圧倒的マジョリティな日本と違って、海外くると宗教・肌の色・国籍・文化などほんとバラバラで、むしろバラバラであることが前提になってくる。
日本人だけの環境にしかいたことがないと、それを受け入れて対応するのがやっぱりちょっと難しくなっちゃうんじゃないか、と感じる...
(後から adjust することはもちろん出来るのだけど)

疲れた


そろそろ帰って寝ます。
結論ないけど、今日はこのへんで。

Q

2015/01/21

2015年には当たり前になる!?モバイルゲームの海外進出

来週から台湾で台北ゲームショウ (Taipei Game Show) が始まる。
東京ゲームショウの台北版ってカンジの、けっこうデカいゲームカンファレンスらしい。
奇しくも略称も同じ TGS 。


台湾のモバイルアドネットワーク Vpon の日本代表である Yoshitaka Shinohara さんと 2014 年の夏ぐらいに話をして、ここに日本のゲーム (主にアプリ) 開発者を連れて行こう!という動きを立ち上げた。

イケメン篠原さん アプリマーケティング研究所の記事より

期待していた以上に反響があり、28日(水) の夜に現地で開催するイベントには、日本からだけでなんと 50 名近いゲーム開発者の方が参加予定!!
(1月22日現在、まだ募集中。お申し込みはコチラから)

涙が出るぐらい嬉しい。
ぼく行けなくなっちゃんだけどね。
泣ける。

ちょうど約 1 年前、サンフランシスコで開催された Game Developer Conference 2014 (通称 GDC) に参加した。
その際、痛感した。
日本はゲーム大国のはずなのに、日本からの参加者 (ソシャゲ屋さんと広告事業者を除く) が全然存在感ない。。。

仕事がらゲーム開発者 (特にモバイル) との絡みが多く、独自性があって面白いコンテンツを作っているところを超たくさん知っているだけに、そのときの現状をとても悔しく感じた。

日本の面白いゲームや、めちゃくちゃ工夫してるプロモーションやマネタイズや運用のノウハウは、もっと世界で評価されるべきだ。

実際にゲームを作っているのは開発者の方々であって、しかも特に中小規模のところは資金・人材・時間といったリソースに余裕が無いところが多い。
だけど、無責任であることは承知の上で、1 年間色んな人に、海外市場を狙おうよ!と言い続けてきた。

幸運なことに、去年の後半ぐらいから、日本の (最大手ではない) 開発者が作ったゲームが、世界でヒットする事例がどんどん出てきた。

JOE の「ようとん場」が台湾・香港・マカオで 1 位になったり。
Select Button の「マンボウ」が韓国でブームになったり。
Translimit の「Brain Wars」が世界で 1,000 万 DL (95% 海外) を達成したり。
Ponos の「にゃんこ大戦争」が韓国と欧州へ進撃していたり。
あとはネズミがだくだく繁殖するやつとかね。

上記だけ見てると、とりあえず可愛い動物が出てきて戦争するやつ作ればアジア圏はイケる気がしてくるねw (※そんな単純な話ではない)
そしてアプリマーケティング研究所はホント良い記事書くよね...!!

他にもぼくが知らないものも含め、結構成功例が出て来てると思う。

おかげで僕まで Google のプロモーションビデオに出させてもらいましたよ。
石川社長、ごっつぁんです!
↑ JOE ようとん場の事例ビデオ

日本って課金の市場がめちゃくちゃ大きいから、大手の会社が億単位の開発費とプロモーション予算で本気出してきてるから、悲観的な見方をすると、中小・インディ・個人開発者にはどんどん厳しくなってきてると思うの。
(もちろんその中でヒット出してるところもあって、それはそれで凄い。超凄い)

でも、そうなるまでの過去 3-4 年とかで、アプリ開発者コミュニティの中に貯まっているアプリ作り・マネタイズ・(お金を余りかけない) プロモーションのノウハウって、実は世界のかなり先をいっていて。

何より、新しいことにチャレンジして、成功事例・失敗事例を共有しながらみんなで高め合おうっていう仲間やコミュニティが既にけっこう出来ているっていうのが、これから世界 (新しい市場) に挑戦する上でも大きな資産になっている。

市場的には、日本や韓国みたいに課金環境が成熟していない = 世界中の大手資本がまだ本気出してきていない国・地域がまだまだいっぱいあるので、これからユーザ数や収益性が伸び始めるところを狙えば勝機はある。

Flappy Bird や Brain Wars のような言語に頼らないデザイン・UX であれば、英語が苦手な日本人でも現地のユーザに伝わるゲームは作れる。
なんならクラウドでネイティブに翻訳してもらうことだって出来る。21 世紀ですもの。

というわけで、去年成果が少しずつ見えはじめた日本ゲームの海外展開、2015 年はもっと貢献していければと思っている。
Vpon のような、ゆーたら競合のようなところとも、お互いの利益が一致すればどんどん仲間になって盛り上げて行きたいので、マジで頑張りましょう!!

左から Vpon 篠原さん、ぼく、Vpon 木之内さん、同僚の謝 (台湾人)

で、繰り返しになりますが、ぼく台湾行けなくなりました...涙
かわりに本社に出張に行ってきます...涙
でもうちの日本チームからは 4-5 人台湾行きます!許してください!!(;´Д`)

言い出しっぺなのに...

Q