AppSocially 賞を Get した Team 6th Man カッコいい |
TechCrunch Tokyo での Hackathon は今年が第1回目で、ぼくたちが穫った AppSocially 賞は最初に発表されたので、つまりぼくたちは TechCrunch Tokyo Hackathon 史上初の受賞者ってことだな。
だから何やねんって話やけど。
どれぐらい一般化できるかは不明だが、非エンジニアがプロダクト作りにおいてどうやって価値を出すのかっていう観点で、学びの多い 2 日間だった。
ベルサール渋谷ファーストが戦場に! |
チーム
初日の朝、まず自己紹介してチーム作り。
全員の自己紹介を聞いて「バックエンド強いエンジニアが貴重そうだ!」と直感し、真っ先に Yuto Takei 氏をナンパ。
ちなみに直感の根拠は無い。
殺し文句は「君、息子と同じ名前なんだよね」 |
逆に、よく一緒にやるのを快諾してくれたなぁと。
続いて仲間になったのは、デザイナーの Takumi Kimura 氏。
プレゼンでは「さやか」役を立派に務めた |
というか貴重な戦力。
この風格でぼくより 5 学年下。。。
これで一応 Engineer, Designer, Hustler の 3 役が揃ったわけだが、Yuto 氏がフロントエンジニアもいたほうが良いということで Kazuki Nishiura 氏をスカウト。
その後さらに Takuya Miyamoto 氏も加入。
左 : Takuya 氏、右 : Kazuki 氏 |
プレゼン直前にエミュレータが動かない!ってなったときは正直言って脇汗かいたが、発表前にきちんと直してくれたし。
Kazuki 氏は他の開発メンバーにも適切に指示を出して開発ディレクションまでしてくれて、ホント任せっぱなしでよかった。
エンジニア 3 人、デザイナー 1 人、その他 1 人 (ぼく) というチーム構成だったが、プロダクトを作るというこのフェーズではこれぐらいエンジニアに寄ったバランスで良かったと思う。
これ以上「その他」が増えても正直そんなにやること無かったし。
「会社にする」「サービスを広める」「儲ける」ってフェーズになったら増やせば良いと思う。
ぼくが何で貢献したか
参加前ぼくが想定していた "チームに貢献できるポイント" は以下の通り。
- アイデア出し
- ビジネスモデル作り
- マネタイズ
- マーケティング
- プレゼン
アイデア出し
特に以下の 2 点を意識した。
- 意外性
- 雰囲気作り
2.は非エンジニアだからというよりは性格的なものだが、チーム全体を明るくポジティブなムードにするのはぼくの「やるべきこと」だと常に思っている。
誰かがちょっと面白いことを呟いたら、必ず拾ってツッコむ、とか。
あと絶対にアイデアを批判しない (認めて、さらに被せる) のも意識してやっていることの 1 つ。
結果として、ブレストのときから全員が爆笑しまくっていて、アイデアを出すのがめちゃくちゃ楽しかった。
途中で有リ得ナイほど卑猥なサービスに走りそうになったが (割と真面目に検討していた) 、最終的にはかなり筋がいいプロダクトが出来たし。
プレゼン
これはもう何よりの得意分野ってことで、発表内容も資料もぼく 1 人で担当した。
3 分という短い時間でのピッチは初めてだったが、「1 番伝えたいことは何か」に徹底的に絞り込むことを考えて、それをサポートする内容以外は全て削っていった。
個人的な活動として、友達のスタートアップに対してプレゼンテーションのアドバイスをするってことを時々やっている。
その時に使っている資料を、今回は自分が生徒になったつもりで見返した。
良いアドバイスが一杯書いてあった (笑)。
時間配分が 60 点だったが (Demo のところで手間取った。練習不足)、その他はそこそこ上手く出来たんじゃないだろうか。
AppSocially 賞を下さった AppSocially 社エンジニアの Shuichi Tsutsumi 氏からも Facebook 上で「Tatsuo Q Sakamoto 氏によるプレゼンが芸人かというぐらいうまかったです(笑いがあって、テンポがよくて、わかりやすかった)」というコメントをいただいた。
エヴァンジェリスト冥利に尽きる。
どうでもいい hack としては、今回も Steve Jobs のコスプレ (黒タートルネック、青ジーンズ、白スニーカー) によって掴みの笑いをとった。
人はそれを「出落ち」と言う |
ちなみにプレゼン資料は SlideShare に上げたので、暇な方は見ていただければ。
また、ぼくの担当ではないが、クライアント側のソースも Kazuki 氏が github に age てくれた。
(╭☞•́⍛•̀)╭☞ daisy1754 / DoyaChat
一部コピペコードもあるとのことだが、そこはまぁハッカソンなので (笑)。
## 11月13日15時追記 サーバー側のコードも公開されました。
## (╭☞•́⍛•̀)╭☞ yutopio / DoyaChatServer
リーダーシップ (ディレクション / マネジメント)
これは参加前には予想していなかったのだが、意外と価値を発揮できた部分なんじゃないかと自分では思っている。
ちょっと自信になった。
「こんなカンジのアプリを作ろう」ってのが何となく固まった際、それを紐解いて
- ユーザーは何をするのか / どう見えるのか
- クライアント側 / サーバー側ではそれぞれどのような処理を行なうのか
- 画面にはどういう構成要素があるのか
それを画用紙に太っといマーカーでお絵描きし、全員と認識合わせ。
完成形のイメージを共有できたので、手戻りがほとんど無いまま完成まで突っ走ることが出来たのは良かった。
また、会場で作業時間がほとんど取れなかったので、初日の夜解散する直前に、自分も含めた全員に宿題を出した。
- エンジニアは、翌日朝 9 時半までに最低限この機能を実装してくる
- デザイナーは、翌日朝 9 時半までにこの素材を何点作ってくる
- ぼくは、翌日朝 9 時半までにプレゼンの叩き台を作ってくる
- 翌日午前中に、作ってきたものをガッチャンコして完成させる
あと初日が終わる前に全員に徹底したのが、あくまでこのイベントのゴールは 2 日目午後の発表なので、その時までに必要ないものには手を付けるな、ということ。
小澤さんの言う「51 点を目指す」ってやつだ (実際このフレーズを使った)。
例えば顔の表情の素材とかは眉・目・口でそれぞれ 2 点ずつあれば最低限動いてるようには見えるし (もっと少なくても良いかもしれない)、顔を認識してアバターの表情を変えるところも「とりあえず動けばいい」ので精緻な解析は必要ない。
とにかく時間が限られるので、本質的に重要じゃないことに少しでもハマると命取り (間に合わない) になりかねない。
そこはきっちり優先順位を付けてやろう、というのを心がけた。
ここの項目には「リーダーシップ」と書いたが、別にぼくが全員を指揮系統下に置いたとかそういうことでは一切ない。
むしろ任せられるところはとことん丸投げして、口も出さなかった (出せなかった、というのもある)。
そういう意味では、全員が自分の担当範囲でリーダーシップを発揮したと言える。
ただ自分はものづくりにおいて一切スペシャリティが無いので、ならば「最高品質の潤滑油」になろうと思った。
邪魔しない程度にこまめに声をかけ、困っている人がいたら助けられる人を探す、ということを行なった。
長くなってしまったが、自分が今回の Hackathon 参加を通じて学んだのはこんなところだ。
非エンジニアでこれからハッカソンに参加する人 / 参加を迷っている人や、プロダクト・サービス作りに関わってみたい人などにとって、少しでも参考になれば良いと思う。
あと、一緒にサービスを作りたいっていう人 (特にエンジニア)、こういったイベントに一緒に出たいっていう人、プレゼンについて教えて欲しいっていう人がいれば、遠慮なくナンパしていただきたい (笑)。
今の会社を辞める気は今のところ全く無いけど (やりたいことがあるので)、プライベートでは色々面白いことやりたい!
他のメンバーが同じように思ってくれるのであれば、かつ状況が許せば、個人的には今回チームを組んだメンバーと一緒に何かやりたい。
スペック的にはもちろん申し分ないし、何より一緒に 2 日間やっててホント楽しかったのは、いいチームに恵まれたおかげだ。
チームのメンバーと、賞をくださった AppSocially 社 & Shuichi Tsutsumi 氏、最後にこのような素晴らしい機会を作ってくれた TechCrunch & MA9 & API 提供企業の皆様に、心より御礼申し上げる。
Q
P.S. 最終プレゼンの審査員 4 人中 2 人が友達だったのはワラタw
Skyland Ventures の Yoshihiko Kinoshita 氏と、Samurai Incubate の Shota Morozumi 氏は、一体ぼくたちのチームに何点つけてくれたのだろうか。
(最優秀賞は穫れなかったので)
P.S.2 個人的には Incubate Fund の Hiroshi Sasaki 氏に結局挨拶できなかったのが残念。IVS で是非。
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